“日本の教科書 ???” シリーズ! 数学の巻△ ( ..)φメモメモ H25.8月21日付 [理系っぽいお話]
はるか昔、(大げさかな?)
20数年前に、
日本の入試英語は、
“江戸時代くらいの時代の古い英語だ”
と、海外のメディアから指摘されたことがありました。
そうなったときに、
当時の文部省(現文科省)の動きは早かったです!
あっという間に、現代英語に切り替えてしまいました。
さすがにその時は、
役人さん、やるなぁと、
感心したものです。
ところが、
数学の教科書って、
何だか古いのですよねぇ。
というか、
現在の高校で扱っている数学というのは、
どちらかというと、
“古典数学”
というべき内容なので、
このままでもいいのかもしれませんが…。
ちなみに何が古いのか?!
例えば、
ベクトルの表記法ですが、
現在の教科書では、
文字の上に“→”をつけて、
\[ \vec{a} = (a_1, a_2, \cdots, a_n) \]
のように記述しますが、
すでに、50年以上前の日本の数学の本では、
こういった記述はされていませんでした。
ではどう表現するのかといいますと、
上述のような矢印ではなく、
太字、つまりボールド体でベクトルを表現しています。
\[ \mathbf{a} = (a_1, a_2, \cdots, a_n) \]
という感じでしょうか。
手書きの例は省略しますが、
まあ、一般的にはこんなふうにベクトルを書くようです。
それから、
“単位行列”についても記述法の違いがあるようです。
現在の教科書では、
\[ E \]
というように単位行列を記述しますね。
これは、
ドイツ語の、Einheit(単位)からとったものだそうです。
ドイツと言えばかつては、
数学だけでなく、医療なども世界のトップクラスでしたから、
その名残だと言えますね。
しかしながら、現在では、
単位行列を、
\[ I \]
というように大文字の$I$を用いて記述する流れもあります。
既に45年くらい前の日本の数学の本では、
このように$I$で表現されているものもありました。
これは、英語のIdentityの頭文字をとったものです。
誰もが知っている“単位元”の“1”にもよく似ていますから、
何となくこっちのがいいと思うのかもしれませんね。
まあ、それと、
“現代のローマ帝国”たるアメリカの国際的な力関係から、
英語による記述が広がっているとみることもできるでしょう。
今のこの数学の記述法、
古いとみるか、
時代に流されずにブレナイ姿を良いとするか、
さて、
皆さんは、どう感じますでしょうか?
20数年前に、
日本の入試英語は、
“江戸時代くらいの時代の古い英語だ”
と、海外のメディアから指摘されたことがありました。
そうなったときに、
当時の文部省(現文科省)の動きは早かったです!
あっという間に、現代英語に切り替えてしまいました。
さすがにその時は、
役人さん、やるなぁと、
感心したものです。
ところが、
数学の教科書って、
何だか古いのですよねぇ。
というか、
現在の高校で扱っている数学というのは、
どちらかというと、
“古典数学”
というべき内容なので、
このままでもいいのかもしれませんが…。
ちなみに何が古いのか?!
例えば、
ベクトルの表記法ですが、
現在の教科書では、
文字の上に“→”をつけて、
\[ \vec{a} = (a_1, a_2, \cdots, a_n) \]
のように記述しますが、
すでに、50年以上前の日本の数学の本では、
こういった記述はされていませんでした。
ではどう表現するのかといいますと、
上述のような矢印ではなく、
太字、つまりボールド体でベクトルを表現しています。
\[ \mathbf{a} = (a_1, a_2, \cdots, a_n) \]
という感じでしょうか。
手書きの例は省略しますが、
まあ、一般的にはこんなふうにベクトルを書くようです。
それから、
“単位行列”についても記述法の違いがあるようです。
現在の教科書では、
\[ E \]
というように単位行列を記述しますね。
これは、
ドイツ語の、Einheit(単位)からとったものだそうです。
ドイツと言えばかつては、
数学だけでなく、医療なども世界のトップクラスでしたから、
その名残だと言えますね。
しかしながら、現在では、
単位行列を、
\[ I \]
というように大文字の$I$を用いて記述する流れもあります。
既に45年くらい前の日本の数学の本では、
このように$I$で表現されているものもありました。
これは、英語のIdentityの頭文字をとったものです。
誰もが知っている“単位元”の“1”にもよく似ていますから、
何となくこっちのがいいと思うのかもしれませんね。
まあ、それと、
“現代のローマ帝国”たるアメリカの国際的な力関係から、
英語による記述が広がっているとみることもできるでしょう。
今のこの数学の記述法、
古いとみるか、
時代に流されずにブレナイ姿を良いとするか、
さて、
皆さんは、どう感じますでしょうか?
2013-08-21 11:58
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